やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
第17節:決行
時間は、再び結婚式の会場に戻る。
私は、葵との話を終え、作戦のために組長の控え室へと向う。
トントンッ
部屋のドアをノックする私。
「誰だ?」
中から組長の声が聞こえてきた。
「小夜です。」
「おう、小夜か。入れよ。」
私は、ドアを開け、組長の控え室の中へと入った。
控え室の中には、もう、式の5分前だけに、執事もすでに教会に行っていて、控え室には組長ひとりだった。
(ここまでは、予定通り・・・あとは・・・)
私は、覚悟を決めて、組長に切り出した。