やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
第4節:2回目
ゲームの経過を簡単にいうと、始まってすぐに、真木さんが組長を殴って、それに怒った組長が、真木さんにとび蹴り。
そのとび蹴りを真木さんは、余裕でよけて、よけられたとび蹴りが、龍一さんの顔に見事にヒット!
龍一さんは、壁にまで飛ばされたけど、すぐに不気味な笑いを浮かべながら起き上がると、真木さんと組長に殴りかかる。
そして、大乱闘している3人をよそに、サブさんが順調にレースを進めていたんだけど、後もう少しでゴールというところで、龍一さんに投げ飛ばされた真木さんが、サブさんの頭に直撃!
サブさんは、そのまま倒れる。
真木さんも、サブさんと頭同士がぶつかったのか、痛そうに頭を押さえて動けなくなっている。
組長も龍一さんのアッパーを喰らい、そのまま仰向けに倒れて動けなくなった。
そして、ひとり立っている龍一さんが、黒く綺麗な髪をかき上げながら、「私の勝ちのようですね。」と微笑む。
そんな龍一さんに、私が一言、「・・・龍一さん、ゲームの勝負ですよ?」
「・・・・そうでした。」
私の言葉に我を取り戻した龍一さんが、そこから1人だけゲームに戻り、見事1着でゴール!!
これが、私が見た勝負の内容。
・・・・ゲームの勝負といいながら、結局、殴り合いだった。