やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「・・・あれ?大和、サブに人工呼吸しちゃったの?」
「だって、ヒナタが、人工呼吸しないとサブが死ぬっていったじゃないか。どうしよう、人工呼吸しても目覚めないんだけど?」
焦った様子の組長。
真木ヒナタは、ため息をつきながら、サブの上半身を起こすと、背中側に回り、よく柔道で気を失った選手に使う起こし方をする。
すると、サブは、すぐに目を覚ました。
「あれ?・・・俺、気を失ってました?」
「ああ、よかった!」
組長が、うれしそうにサブに抱きつく。