やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】


「・・・あれ?大和、サブに人工呼吸しちゃったの?」



「だって、ヒナタが、人工呼吸しないとサブが死ぬっていったじゃないか。どうしよう、人工呼吸しても目覚めないんだけど?」



焦った様子の組長。



真木ヒナタは、ため息をつきながら、サブの上半身を起こすと、背中側に回り、よく柔道で気を失った選手に使う起こし方をする。



すると、サブは、すぐに目を覚ました。



「あれ?・・・俺、気を失ってました?」



「ああ、よかった!」



組長が、うれしそうにサブに抱きつく。
< 49 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop