やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】


「・・・・真木さん、人工呼吸・・・必要なかったんじゃないですか?」



私が、真木ヒナタを睨む。



「・・・サブのためを思ってさ・・・」



「・・・私のためは思わなかったんですか?」



「うん。」



真木ヒナタは、当然とばかりに自信をもって答える。



「あの・・・俺の口の周り・・・何かネチョネチョするんですけど?」



サブが、口の周りを拭きながら、尋ねてきた。



「・・・サブ、残念だったな・・・早く忘れちまえ。」



真木ヒナタが、肩を叩きながら、サブを慰める。

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