やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
第6節:華木組
組の一室で私とサブと執事が、イスに座る。
「あの・・・俺も居てもいいんでしょうか?」
サブが、少し不安そうな表情で執事を見る。
「構いませんよ。それに、小夜さんと近い年代のサブさんにも、知ってもらっていた方が、サブさんも小夜さんの力になりやすいですし、小夜さんも私達に相談できないことも、歳の近いサブさんになら相談できるかもしれませんから。」
執事は、丁寧にサブの問いに答える。
「わかりました。しっかり聞いて小夜の力になります!」
思いっきり力を入れて答えるサブ。
「お願いしますよ。」
そんなサブの様子を微笑みながら眺める執事。