やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】

第7節:変身




翌朝、私は、心地よい響きの声で目を覚ました。



「小夜さん・・・・小夜さん・・・・起きてください。」



「う~ん・・・・・。」



私は、寝返りをうちながら、声のする方向を向き、重たいまぶたを無理やり上げる。



「・・・・・・龍一さん・・・おはようございます・・・・」



目の前に浮かぶ執事の顔を見て反射的に挨拶をする私。



そして、私の重いまぶたは、また閉じられる。

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