やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】

「いえ、組長の脳みそが故障したようですので。」



執事は、冷静に答えた。



「なるほど!確かに壊れたテレビは、叩けば直ることあるしな。」



真木ヒナタが、感心した様子で執事を見る。



「どうです?直りましたか?」



「直るわけねぇ~だろ!俺は、いたって真面目だ!!」



執事は、無言で組長の耳を掴むと、そのまま組長を引っ張って部屋の外へと投げ出し、部屋の鍵を閉める。



「残念ながら、大和組長は御病気のようですので、私達で話し合いましょう。」



執事が、高らかに宣言する。
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