やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「ヒ~ナ~タ~!」
どこかで真木ヒナタを探す声が屋敷に響く。
「やべっ!」
真木ヒナタが、私の後ろに隠れる。
廊下の先から組長が、こちらに走ってくるのが見えた。
組長の顔は・・・・真っ黒に塗りつぶされていた。
「・・・・組長・・・そのお顔は?」
執事が、組長に尋ねた。
「・・・朝、起きたら、こうなってた・・・。」
組長は、悲しそうにつぶやく。
「・・・マックロクロスケ。」
真木ヒナタが、うれしそうに私の後ろでつぶやく。