やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「小夜さん、どうぞ。」
執事は、私にお茶を渡してくれた。
「ありがとうございます。」
私は、執事からお茶を受け取り、お風呂に入って火照った体に冷たいお茶を注ぐ。
「あ~・・・おいし~・・・」
あまりのお茶の気持ちよさに私は、声をこぼす。
「そうでしょう。市販されてない特上のお茶です。今日一日頑張った小夜さんに対するご褒美ですよ。」
執事が、優しみ笑みを浮かべて私を見る。
その優しい視線に、私の頬は、少し赤く染まる。
「あっ、この柏餅も食べてください。ついている葉っぱごと食べられる柏餅ですので。」
執事が、私が気になっていた柏餅をすすめてくれた。