やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「・・・・ああ、死んだよ。」
組長が、いつもより元気の無い声で話す。
「・・・すいません。」
私は、組長に謝る。
「あ?何で謝るんだ?人は、いつかは死ぬんだから、別に気にする必要はねぇ~よ。」
組長は、笑いながら私を見た。
「・・・・そういえば、小夜さんって、どこか大和のお母様に似ていませんか?」
執事が、組長を見る。
「・・・そうか?・・・・背が低いのは似てるけど・・・・そうかなぁ~・・・うちのかあちゃんは、もっと豪快だったからな・・・」
組長は、ジッと私を見つめる。
「あの、組長のお母さんってどんな感じの方だったんですか?」
私は、組長に思い切って尋ねてみた。