俺様教師の授業Ⅱ
パタンッ 

ドタッ 

誰かが私を包みこむ。 

『莉緒、やっぱり……俺を忘れるな。俺様の帰りを待ってろ。必ず、真っ先にお前のところへ行く。だから……俺様だけを……俺様の手紙を頼りにしろ。』

顔を見上げると、蓮がいた。 

蓮の目から一筋の滴が落ちた。 
私はおもいっきり、抱きしめる。 
私は〝うん。〟とは言わずに

「行ってらっしゃい。帰りは気を付けて帰ってきて。私は、蓮を待ってます。」

『っ!』
驚いた表情をした蓮。

しかし、私は構わず素直に言います。

「だって、蓮を一番愛してるから。」
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