俺様教師の授業Ⅱ
しかし、私には帰る選択肢しかない。 
仕方なく漣の家に帰った。 


帰ってもやる事がない。 

テレビをつけて見ても、勉強しようとしても、やはりさっきの光景が気になって…………。 



私の頭の中ではあの光景が気になるばかり。 


テレビを消して、ソファーに寝転がる。 

私の視線には、窓から見える夜と夕日の間の空。

せっかく体育祭を優勝して、この空も〝綺麗〟って言えるはずなのに、最愛のあの人がいないから…………〝久しぶり〟って何?……わからないよ。………どうして、あんなに驚いて…。 
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