初恋 ~いつまで君は覚えてる?~
「剛史ってさー…超、かっこいいじゃん?」
「そうだね」
「アイツ、まぢで佐藤のこと好きなんかなー?
まあ、お似合いだよな」
そんなこと思ってないのに…。
「本当にそう思う?」
ちょっと、悲しそうな表情。
「お、思うよ!」
「そっかー…じゃあ、付き合っちゃおっかな?」
と笑いながら言う。
「あ、ここでいいや」
「え?家まで送るよ」
「いいよ。あたしの家、遠いし…」
「いや、大丈夫だよ?」
送らせてよ。と言おうとした。
「ごめん、あたし…裕輝くんのこと勘違いしてたみたい…」
そう言って、
佐藤は
暗闇に消えて行った。