初恋 ~いつまで君は覚えてる?~
どんどん広がっていく
俺らの距離を縮めたくて
「佐藤!!!!」
俺は叫んでいた。
頭が割れそうなくらい痛いのに。
その声に、佐藤は止まる。
「どこ、行くんだよ……なんで連絡くれねぇんだよ…」
振り向いた佐藤は
泣いていた。
「ごめんね、」
小さく震えるような声で
そういった、
今でも鮮明に思い出せる。
あんなに
辛い顔、
辛い目をしたのは
はじめてだった。
…ばいばい…