元不良の青春物語
「っはあ、はぁ、はぁーー・・・・・。」
深呼吸をして、
一度、荒かった呼吸を落ち着ける。
そして、
呼吸が落ち着いたところで、
職員室の扉を開けようとした。
途端。
「っわ!!」
「!!!?」
突然、
何かが自分の背中にのかかって来た。
超重い。
「びっくりした?
もう飛び跳ねてたね、びっくぅ!って。」
後ろから、
煉のけらけらという笑い声と
話し声が聞こえてきた。
「・・・・・・っ!」
反射的に煉の胸倉をつかむ。
「おおっと、暴力反対。」
降参という風に両手を挙げて、
煉が言ってくる。
まあ、職員室前という事もあったし、
今、ここで騒ぎでも起こしたら
また不良に逆戻りなので
とりあえず胸倉から手を離した。
「後で見とけよ☆」
そう黒い笑顔で言って、
私は職員室の扉を開けた。