元不良の青春物語
がららららららららら。
「失礼します。
教頭先生に用があってきました。」
職員室に入ると、
あの独特のお堅い空気が全身を襲う。
おもわず、後ずさりした。
「あ、はいはい、ここに来てください。」
職員室の空気におされ気味でいると、
突然、
このお堅い空気は不釣合いな、
やんわりとした声が
職員室の奥から返ってきた。
やんわりとした声なのに、
男の人の声だった。
ちょっとびっくりした。