元不良の青春物語
「・・・へ?」
私はあっけにとられた。
だって、絶対にこれをおかずに
いじられるのだと思っていたからだ。
「ここを右に曲がったら、
校門ですよ。」
煉のいうとおり、
右に曲がったところには、
校門があった。
「・・・。アリガト。」
小さく、下を向いて呟いた。
「どういたしまして。」
私の呟きが聞こえたらしく、
煉はそういってきた。
顔を上げれば、
ニヤニヤしている煉がいる。
はずだった。