元不良の青春物語

そうして、
一体何分がたったのどろう?

10分?

30分?

1時間?

私の感覚は狂ったようだ。

口からは苦しそうに吐き出す
二酸化炭素。

ああ苦しい。
早く倒さないと。

あと何人いる?
3人? 5人?
わかんない。

もういいや。
片っぱしから倒していこう。

回し蹴り。
勢いをつけて。
3回転。
2人足の当たった感触。
目が回る。

倒れかけてよろける。

不意に鳩尾に誰かの拳が刺さる。

「かはっ」

誰の声?
私の声?

鳩尾が痛いから、
私がくらったのか。

なんだか遠のいてゆく意識。

駄目。
今、遠のいたら、

精いっぱい意識を保たせようとするが、
意識は遠のく。

ヤダ。ダメ。






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