元不良の青春物語
なんでここで寝ている?
捕まった?
織は?
まさかあのまま放置?
まあ、それなら
危害を加えられなくて
済むからいいだろう。
って、そうじゃなくて!!
私は私に被せてあった布団を
空中にほっぽり投げ、
自分の体に
拘束具みたいなのがされていないか見る。
足首にも、
手首にも、
どこにもない。
「よし。」
そう言うと私は
ベットの下に添えられていた
自分の靴を慌ただしく履き、
3mくらい先の扉へ走り寄った。