元不良の青春物語
少ししてから織は、
私がここのベットに運ばれるまでの
経緯を教えてくれた。
私に鳩尾を殴って気絶させたのは織で、
そのあと、私を背負って
学校まで帰って来て、
先生に見つかると面倒なので
ここに寝かせておいたのこと。
ちなみに今は、15時40分頃。
「ふーん。」
私はそういうと、
織の鳩尾に一発、
自分の拳をねじりこんだ。
「ぐはっ」
「助けに行ったのに、
恩人の鳩尾殴ったお返しじゃ。」
自分の拳を抜いて、
言葉通りに吐き捨てる。
「だか、ら、話し、きい、て、ただろ?」
「半分聞いてない。」
すっぱり切り捨てた。
まあ、聞いてない私が悪いんだろうけど。