いつでも逃げられる
満ち足りた気分になる自分に、驚きはなかった。

本当の意味で、私は彼に監禁されたのだ。

二度と逃げられない牢獄。

私はもう、この男から逃げられないと感じた。

そして、この男から逃げないと感じた。



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