「believe...」
新は私に自分の夢をよく話した。

“俺はいつか
 キャバクラとかではなく
 地元の飲み屋
 みたいなのをやりたい。
 レゲエかけまくって、
 お客さんはみんっな友達!
 そんな店を作りたいんだよね”

そう語る新の目を
いつまでも見ていたいと思った

“サナ、お前もその夢の中に
 入ってるからな。
 一緒にやってほしい”

嬉しかった。

将来を約束された
訳ではない。

好きだとか、愛の言葉を
言われた訳でもない。

この言葉だけで
舞い上がり、私は新と
一生を共にするんだと思ってた。
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