「believe...」
ラストを迎えた次の日。
新は姿を消した。

電話がつながらない。

家はわかるけど、
行っても会えない気がして
行かなかった。

適当な理由をつけ、
昨日辞めたお店に電話を
したけどお店にも
来てない、連絡もとれない
とのことだった。

すんなりと受け止め、
泣くこともなかった私は
しばらく無職でいた。
仕事をする気にならなかった。

親に挨拶をする前で
よかった…。

私はまた新に
きっと会えると思っていた。

本当にそんな気がしていた。

だから涙が出なかったのかも。


それから1年後。

やっぱり電話がきた。

ディスプレイに新の名前。

驚きもしなかった。

やっぱりね、
そういうふうに感じた。
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