「believe...」
季節は春だというのに
朝晩はまだまだ肌寒い日が
続く、4月の半ば。

ある日の夜。

彼に出会った。

彼の目に
魂を抜かれたみたいに
釘付けになった。

なにか話し掛けられていたけど
あまり頭に入らなかった。

たぶん
「なにしてるの?」
的な会話だったと思う。

いつもなら無視か
適当にあしらう程度なのに
彼の目が私の足を止めた。

彼はすぐ近くのお店のホスト。

彼にキャッチされ
この日、私たちは出会った。



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*キャッチ…客引きです

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