いつの日かきっとまた逢おう。その時まで,ほんのちょっとのあいだだけ…サヨナラ
『相っ変わらず,汚い部屋』
『やかましわっ』
勇人の部屋は,汚れた服や食べ物のごみが散乱していた。
『まぁ,頼まれたことだし,片付けてあげよう』
『頼んでないわ!』
『うぅん,越智さんに頼まれたの』
『んぇえ?!越智さんに?!なんでっ』
あは。
びっくりした顔も可愛い。
2人で黙々と片付けていると,あたしはあるものを発見した。
『うっわぁ何これ―――!!!!』
それは紛れも無く,エロ本だった。笑
『わっ!!だめ,だめ,だめー!!!』
コンコン
ガチャ
『うるせーぞ勇人,どうした?』
『『大二郎!!』』
入ってきたのは山上選手。
あたしが唯一下の名前で呼ぶ&タメ語の人。
『大ちゃん見てよぅ勇人ってばこんなの持ってたの!!』
あたしは中でも1番刺激的なページを大二郎に見せる。
『うっわ!お前激し―な…俺でもこんなの読まねーぞ』
『あかんて!返せっ』
『普段こんなのでヌいてるなんて…大ちゃん,あたしそんなに魅力ないかなぁ』
『あぁ可愛いそうないおりん…俺のとこにおいで!』
『大ちゃん…!』
『…お前ら…えぇ加減にせぇよお』
やばい。
勇人がキレてる!!笑
『大二郎は早く帰れ!!で,早く衣緒李を返さんかい!』
『はいはいすいませんでしたぁ』
ガチャ
『さぁて…衣緒李はどないしましょ?』
『ひぃぃ』
勇人がニヤニヤしてるよぅ泣
『お仕置きやー!!』
勇人があたしをすごい勢いでくすぐりだした。
『ちょ,勇人っやめっくすぐったい―!!きゃはははは』
『大二郎んとこ行こうとしたバツや!!』
『いや――――っ!!』
くすぐりの刑は,あたしが疲れて動けなくなるまで続いた。