いつの日かきっとまた逢おう。その時まで,ほんのちょっとのあいだだけ…サヨナラ


『もうダメ…もう動けない』


『俺のこと怒らせたらこうなんねん。覚えとけっ』


『ごめんなさーい…もうしません…』


『なら許したるっ』


そう言って勇人はあたしの口に軽くキスした。


『衣緒李…愛してるよ』


『ん…あたしも』


あたしはそのまま,こっそり勇人の部屋に泊めてもらった。




男の人の部屋に泊まったのはこれが初めてだった。


仲直りできてよかったな。


改めて,そう思った。





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