いつの日かきっとまた逢おう。その時まで,ほんのちょっとのあいだだけ…サヨナラ



そして2回戦。


『『『王様だーれだ?』』』


『はーい!俺王様♪』


木村さんだ。


『うーん。キスはもうしたから…なににしようかな』


『激しいのお願いしまーす!』


勇人…
完全に,酔ってる。


『じゃぁこんなのは?片方が『もう…離さないよ…』て言ってハグしたあとにもう片方が首筋にキス』


ゔっわぁ…


木村さんて大人しそうに見えてそういう人…?!


『いいねぇ!』


『俺勇人とはしたくない』


『ほかはいいんかいっ』


みんな反応がユルいよ…orz




『じゃぁ1番と10番でお願いします!』


木村さんの発言と同時に


『あっ!!』


声をあげてしまった。


『衣緒李ちゃん?まさか?』


『あたし1番です…』


『うっわアタリだったんだこれ!!』


『誰だよ10番!!変われっ』


ざわつくなか一人冷静な人…


『ほい。俺10番』


…越智さんだぁ!!


『勇人が酔って潰れてるうちにやっちゃおー。起きたらアイツ,キレるから笑』


『そうだね。じゃ,どうぞ!!』


『もう…お前を離さないよ…』


越智さんがあたしを抱きしめる。

あ…なんか

イイかも。笑


ここであたしは首筋に…


ちゅっ


…ん?


『越智さん?!?!』


『クリスマスプレゼント,ごちそうさまっ』


越智さんは普通に,
あたしの唇に唇を重ねてきた。


『何するんですか―っ!!!』


全員が一斉に手荒い勇人の方を見る。


当の勇人は…



酔って爆睡していた。



これ,知ってて越智さんは…!!


なんて計算高い。


越智さんはニコニコしている。



なんか,この人,憎めない。






< 20 / 114 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop