いつの日かきっとまた逢おう。その時まで,ほんのちょっとのあいだだけ…サヨナラ
いつのまにか,見慣れた景色のなかにいた。
『あっ大丈夫です!本当に今日はすみません,ありがとうございました』
『衣緒李ちゃん…』
『はい?』
何やら切なそうな遠山さんの顔…
『勇人のこと,支えてやってくれな?ずっと守ってやってくれな?』
『…え……?』
『じゃ…おやすみ』
意味深な一言を残し,遠山さんの車は出発した。
『なんだったんだろう…』
って気にする前に。
『さて,と。勇人起きて―――っ!!!』
『んぅ…』
か…
か…
かわゆい――――!!!
って,
今は萌えてる場合じゃない。
『あとちょっと歩くだけだから,ほらっ』
『あれぇ?いおちゃぁん…みんなはぁ?』
"いおちゃん"?!?!
そんな呼び方…
初めて!!萌
『みんなもう帰っちゃったよ。だから,立って?あたしの家行こ?』
『はぁい…俺,いおちゃんの家行くぅ』
もう。
可愛すぎるんだから!!
どうにかこうにか、あたしの家についた。