いつの日かきっとまた逢おう。その時まで,ほんのちょっとのあいだだけ…サヨナラ
迷った結果,あたしは届けることにした。
思い立ったらすぐ行動。
あたしは寮に向かった。
久しぶりに見る,勇人の寮。
やっぱり…勇人に会うのは怖い。
『あれっ衣緒李じゃん。どうしたの?』
『大ちゃん!!』
幸か不幸か,偶然大二郎に会った。
『勇人か?あいつなら,今遠征中だけど』
『勇人,は,いなくていいんだ』
『え?』
あたしは軽く笑った。
『そういえば勇人,最近になってまた寮に戻ってきたけど…なんかあったの?同棲するって言ってたのに』
『別れたの』
『…はぁ?!』
『あたし…フラれちゃった…っ』
あたしは思わず泣き出してしまった。
『と,とりあえず俺の部屋行こ,な?ここだと人も通るし』
『うん…』
大二郎に連れられて,あたしは寮に入った。