かわいい男の子!!


「海斗たちはなんでみんなで暮しての?」


俺は嫌な空気になったので話をそらした。


「みんな親から被害をうけたやつらだ。」


「え?」


「俺がやつらと出会ったのは中学生だったな……当時俺らは中学3年生。俺は受験でピリピリしてた。受かるか受からないかのはざまにいたからな、俺が廊下を歩いていると前からきた不良に肩があたっちまったんだ。俺がどこかにつれていかれそうなところを助けてくれたのは、亮、陸斗、灯夜だった。弱いくせにやられてもやられてもなんどもつっかかっていったんだ。普通しないだろ?ましてやなんもしらない他人だぞ?そんでな、不良がさったあと聞いたんだ、なんで助けたんだって。そしたらなんて言ったと思う?「他人だろうとみすてるだなんて嫌いなんだよなっ」って言ったんだ。そんとき初めて人を信じることができた。生きているここちがしたんだ。」


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