ファンキー★ヤンキー

「別に・・・ただこいつ、人殺しになっちゃうと思って止めただけ。・・・あとムカついたから。」


あたしはしぶしぶ答えた。

「お前、最初の部分はちと感動したが、最後の部分は余計だぞ。可愛げのねえ女だな。」


「おい蓮也。お前、まじで人殺しになるところだったんだからこの子に感謝しろよ。」


・・・この金髪の男、チャラチャラした身なりだけど常識あんな。


「ちっ。」


・・・舌打ちだあっ?!

なにこのメッシュの男!
まじむかつくっ!



あたしがメッシュの男を睨み付けていると・・・


「なあ」

茶髪の男が話し掛けて来た。


「なに?」

あたしは茶髪の男の方を向き、目を合わせた。


・・・・・ん?


なんで、この男、こんなにあたしを見る目が熱っぽいんだ?


「一発、俺を殴ってくんねえ?」
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