ファンキー★ヤンキー
「さすがにこれは、蓮也にも効くわな」
茶髪の男は笑いながら言った。
「あ、あと俺、茶髪ヤローとか変態じゃなくて、清吾って名前だから」
・・・んな事聞いてねえし。
「んで、この金髪の奴が春で、メッシュの奴が蓮也。・・・君の名前は?」
「・・・真琴。」
あたしはしぶしぶ答えた。
分かったのは、こいつら3人の名前と、メッシュの奴は野蛮で、金髪の奴がまあましな奴で、茶髪の奴が変態だって事だ。
「あ、今俺の事、変態として覚えたでしょ?」
・・・こいつエスパー?
「だって、あーでもしなきゃ、真琴ちゃん、俺の事殴ってくんないと思ってさあ」
「・・・変態マゾ」
あたしはボソッと呟いた。
「ぷっ・・・あははは!」
金髪の春という男が急に笑いだして、ビックリしてあたしは春に目を向けた。
「あははっ、ごめんごめん。あまりにも真琴ちゃんと清吾の会話がばかっぽくて。つい笑っちゃった」
「あたし別にばかじゃないんですけど。」
ばかとか失礼だしな。
「ごめんごめん、でもまあ、真琴ちゃんには感謝してるよ、ありがとう」
そう言って春は、あたしに笑顔を向けた。