ファンキー★ヤンキー
「北斗、かかってきな。」
あたしがそう言った途端、北斗は思いっきり殴りかかってきた。
「うらあ!!!」
避けた。
殴った。
蹴った。
殴られた。
避けた。
あたしはこれの繰り返しだ。
いくら卑劣で汚い手ばっか使う覇滅でも、
さすが総長っていうだけ、喧嘩は強い。
だけど、あたしはその上だ。
簡単にやられる程、弱くねえんだよ!!
「北斗、これはうちの面子の分!!」
あたしはそう言って北斗の顔面を思いっきり殴った。
「これは祐司の分!!」
今度は鳩尾を思いっきり殴った。
「そして、これはあんたが今まで傷つけて来たみんなの分!!」
そして最後に、あたしは北斗が宙に浮くぐらい、思いっきり蹴りあげた。
「・・ ・・うぅっ」
北斗はうなり声をあげ、あたしの方に顔を向けた。
「北斗、あたしの勝ち。もう、汚い手ばっか使うのはやめなよ。人間としてのプライド、なくなるよ」