ファンキー★ヤンキー
ぐいっ
今度はなにっ!!
「おいおい、俺も真琴ちゃん気に入ってんだよねー、蓮也、ひとりじめしないでくんない?」
そう言って清吾が蓮也からあたしを離してくれた。
「あ?んだよ清吾、喧嘩売ってんのかよ」
「別に?本当の事言っただけだし。あと、お前と喧嘩なんかしても意味ねーよ。」
「あ?お前、俺に負けるのがこえーんだろ」
「はっ。それはこっちのセリフだね」
・・・うるせえ。
あたしの真上で喧嘩始めんなよ。
ぐいっ
春があたしの腕を引っ張って、真上で喧嘩してる二人からひき離してくれた。
「ごめんね、真琴ちゃん。うるさくて。はい、これ、俺のケー番登録してあるから、いつでも連絡してね」
そう言ってあたしのケータイを差し出してきた。
「えっ、いつの間に?!」
あたしはビックリした。
いつの間にあたしのお尻のポケットからケータイ取り出したんだ?!
「ひみつー」
春はニコニコしながら無邪気に言った。
・・・こいつも変態か。
「はあ、まあいいや。あんたに連絡する事は絶対ないけど」
「真琴ちゃんは冷たいなあ、そんな事言わずに俺とデートしたくなったらいつでも呼んでね?」
そう言ってウインクしてくる春。
こいつ、この3人の中で一番優れてるな。
あたしが気付かないという事は相当腕の良い奴だろう。
気配もなにも感じられなかった。
「まあいいや。あの2人、周りの迷惑だから早く止めさせてね。それじゃ、永遠にさよなら。」
そう言ってあたしは喧嘩してる2人と春を置いて、あかりがいる所へと戻って行った。