ファンキー★ヤンキー
「・・・帰る」
今ここにいれば春に八つ当たりしてしまう。
別に春が悪いわけじゃないから
とにかく今は
一人になりたい。
あたしは部屋のドアを開けて出ようとした。
「待って、真琴ちゃん!」
春が後ろからあたしの腕を掴む。
「放して!言えないんでしょ?!だったらあたしがここにいてもしょうがないじゃん!」
あたしは春に向かって喚き散らす。
「真琴ちゃん・・・」
「なんなんだよ!あたしだけに言えないなんて!あたし邪魔なだけじゃん!!」
「真琴っ!」
春はあたしを名前で呼び、
あたしを抱き締めた。