空の声
家に帰るとさっそく
ストレスがたまる。
「受験生なんだから、もう少し早く帰ってきなさいよ。」
うざったい。受験生じゃなければ
何時に帰ってきても良いのかよ・・・。
勢いよく部屋のドアを閉める。
バン!!!!
やっぱり孤独。
自然に携帯に手が伸びる。
『もう家ついた?』

20分たっても返信がこない。
ぽたぽたと涙がつたう。
すると…
~♪
携帯がなり名前を確認せずに電話に出る。
こっちが声を発する前に
荒い息が聞こえてきた。
『わりぃ、返信しようとしたら電池切れて
急いで帰ってきた!』
「たけ・・・る?」
わざわざ走ってくれたんだ。
「ごめっ、んね?」
泣いてるせいで声がうまくでない。
『・・・泣いてる?」
「なわけないじゃん。ばぁか!!」
素直じゃないな、あたし。
『お前さ、家どこ?』
いきなりで、え?と思ったけど答えると
わかったとだけ言うと、あとは
他愛のない会話で笑わせてくれた。

『じゃあまた明日な♪』
「うん、ありがとう。ばいばい。」
ん・・・?
電話を切った後疑問に思う。
また明日?
間違えて言っちゃったのかな?
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