空の声
ピピピピ…
目覚ましの音で目覚める。
学校行かなきゃ…。
学校はそれほど嫌いではなかった。
友達とバカ騒ぎしたりして、
むしろ楽しいくらいだ。
先生って存在がなければ余計にね。

制服を着てスカートを3回折り、
膝上5センチに調節する。
校則違反なんだけどね?
たけるの子と不良とか言いながら
自分もそうだったりする。

「いってくる-!」
「朝ごはんは?!」
「いらなぁい。」
親ともいたって普通。受験って言葉さえ
発さなきゃいいのにって思う。

玄関をでて角を曲がると
誰かにぶつかった。
身長はあたしよりかなり高く
178くらいだろうか。鼻が胸板にあたってかなり痛かった。
「す、すいません。」
鼻が痛くてたまんない!!
あたしは鼻をおさえながら見上げると
そこにはたけるがいた。
「おっす、朝から元気だねぇ。中学生。
そんなに鼻いてぇか?俺筋肉質だからなぁ。」
そんな事を言いへらへらと笑っている。
あなしはバシッと背中を叩いて
「痛いんだよ、ばか!」
と涙目で訴えた。
「わりぃわりぃ、てかお前スカート短けぇ。」
またへらへらと笑う。
「なんでいんの?」
そもそもそこが疑問!!
「だって昨日家どこか聞いたじゃん?それにまた明日って
言ったじゃん?」
今のってあたしの質問に対する答えになってないよね?


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