空の声
キーンコーン…
「やばっ!」
顔を見合わせて教室へダッシュする。
あたし達が教室に着くとともに
先生が来た。
「はいっ、今日はホームルームの前に転校生を紹介します。」
教室内がざわつく。
かなり遠くの席にいる美咲から
手紙が飛んできた。
『男の子かな?! かっこいいこがいいな〜♪』
美咲の方を見るとあたしを見てピースをしている。
あたしは口パクで
「ばーか。」
と言った。
「さぁ、入ってきて。」
先生の声と同時に教室に入ってきたは
すらっとした黒髪の男の子だった。
「名前は神月空だ。自己紹介を頼む。」
・・・ん?
その名前、どこかで…。
「神月空。あと少しの間だけどよろしく。」
そっせない態度。黒髪の
"神月空"

反射的に顔を上げる。
そこにいたのは紛れもなく、
あの時出会った…
「空?!」
思わず声を上げ勢いよく立ち上がる。
「あっ、愛だ♪」
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