空の声
「ありがとう。送ってくれて。」
「おう、これからも来るからよ、また明日な♪」
たけると別れて家に入る。
「おかえり〜。ちょっと来てぇ。」
「ただいま、何?」
リビングに向かいながら母に返事をする。リビングについてあたしは動きを止める。だってせこにいたのは・・・
「おかえり♪」
空だったんだもん!!
「な、な、な、何でっ!?」
なんでいるのよ!!
「お友達のお子さんなんだけど、しばらく両親とも遠出するからって頼まれたのよ。」
お母さんの友達って・・・
「空は今日転校してきたんだよ?!」
「いちいちうるさいわねぇ。空君、こんな子だけどよろしくねぇ。」
「いえ♪こちらこそ!」
ちゃっかり仲良くなってるし、、。
「空君から聞いたけど、同じクラスで仲が良いんだって?調度良いじゃない。部屋ないから一緒によろしくね。空君からは了解得てるから。」
一緒によろしくね、つまりに
「同じ部屋?!空の了解得てもあたしの了解がないとだめでしょ!!」
「え?ダメなの?」
ダメって言われれば、ダメではないかも…。
「わかったよ、、空、行くよ。」
「はーい♪」
「あっ、勉強しなさいよー!」
階段を登るあたし達の背中に母はそう叫んだ。
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