空の声

家の前にでると、すでにたけるがいた。
「よっ♪、、って空？！」
空がいることに相当ビックリしている。まぁ一緒に家から出てくればそうだよね。
「しばらくあたしんちに泊まるんだ。親同士が友達だとか？」
あたしはこの話にまだ納得はしていない。だって、昨日転向してきたのに親同士が友達ってねぇ？
「はよ」
「おっす」
挨拶を交わす二人。

たけるは薄々感じ取っていたんだね。最後まで気付かなかったあたしはなんて愚かなんだろう。

校門に着いた。
「じゃぁまたあで。」
「ばいばぁい。」
たけるの背中を見送った後、空と一緒に教室へ向かう。みんながチラチラとこちらを見ている。
「俺、すっげー視線感じる！！」
あたしだってそうだよ・・・。
「愛ー！！」
飛んできたのはもちろん美咲。
「転校生との噂は本当だったか・・・。男共なんとかしてよ。見ててかわいそうだわぁ。」
頭を抱える美咲。噂なんてどうせ付き合ってるだとかそういう事だろうけど、、
「男共ってどういう事？」
あたしが噂を否定する前に美咲に訪ねる空。
「この子、今まで何百万人もの男を振ってきてんの。なのに高校生に続き転校生とも登下校を！！これは付き合ってるに間違いなし！」
だから何百万人は多いっつの。