空の声
何故かムスッとする空。
「じゃっ、邪魔者は消えますんでぇ♪」
走って下駄箱に向かう美咲。あたしは空の方を見る。
「空?なんか・・・怒ってる?」
「早く教室行こう。」
明らかに怒ってる。何怒ってんのよ、、。
教室についてもお互い体を向かい合わせながらも・・・無言。
「空くーん?」
返答なし。怒ってるって言ってもいじけてる風だ。チラチラとあたしを見てはため息をついたり、足をぶらぶらしている。
とそこへ、、
「竹垣さんっているー?」
声のするドアの方を見ると茶髪でちょっとチャラめの男の子が立っていた。みんなは男の子が何をしたいかもうわかってる様子。あたしと目が合うと笑顔になって
「ちょっと来て」
と手招きをした。あたしは空の方を見ると行くのかよ的な目で見られてたが、待っててとだけ言い、男の子の方へと向かった。
「屋上行こう。」
あたしは男の子の背中についていった。
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