空の声
「先生いなくない?」
あたしは中を見渡して言う。空はドアに手をかける。
ガラッ
開いた・・・。正直、開かないでくれと願っていた。またどうせ強制的にキスをされるんだろうと思ったからだ。
中へ入ると鍵を締め、ドアにあるカーテンを閉める空。あたしはため息をつく。
「シップ貼ればいいよな?」
あれ?普通に治療してくれるの?でも、
「何で鍵とカーテン閉めたの?」
「途中で誰か入ってきたら困るだろう。腰だぞ?腰。」
それは確かに・・・。ん?でも腰って言うよりどちらかと言えばおしりに近いし、、
「空が貼るの?」
「他に誰がいるんだよ。自分で貼れんのか?」
馬鹿にするように笑う。確かに自分では貼れない場所・・・。
「変な事したら殺すから!」
ベットの方へと向かう。仕切りのカーテンをし、スカートと下着を脱ぐ。もちろん、打った所以外はスカートで隠す。
その変わり前は無防備だけど・・・。
「いいよ、入ってきて。」
シャーッ
カーテンがあき、
シャッ
また閉じる。
「早く貼ってよ!」
顔だけ後ろを見るとシップについてるビニールが剥がせなく、苦戦している空がいた。
「もぉ、準備してから来てよね。」
「おっ剥がせた!!」
やっとあたしに貼ろうとするが
「貼りにきぃな。ベットに寝てくんね?」
「ったく、後ろ向いてて。」
あたしはベットの上にうつ伏せに寝て、おしりの上にスカートをのせた。
「いいよ。」
「んじゃ、貼りますか♪何処が痛い?」
「お尻より少し上くらい。」
ここ?と言いながらあたしの体を軽く押して確かめる。違うとかもっと上とか言っていると、空の指があたしのウエストに触れた。
「あっ・・・。」
< 36 / 82 >

この作品をシェア

pagetop