空の声
「今日何が大丈夫なわけ?」
「龍哉と帰るから、たけると二人で帰ってて。」
またあたしの上に馬乗りになる空。
「続きしようか。」
耳元で甘い声で呟く。
「シップ貼ってくれるんじゃないの?」
空は深くため息をついて、
「わぁったよ、うつ伏せなれ。」
あたしは言われたとおりにうつ伏せになる。
「あたし、空のそういうとこ好きだよ。本当は優しいんだよね。」
無言でシップを貼る。
「そう言う事言うなよ。襲われたいのか?」
「ばーか。」
空とのこういうやり取りが大好き。

時間はどんどんと近づいていた。
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