空の声

たけるside

校門から出てきたのは空一人。
「愛、今日は龍哉と帰るって。」
龍哉の話は前に空から聞いた。
「まじかぁ。とりま、俺っち行くかぁ。」
「おうっ。」
今日俺んちに行くのは、勉強するためじゃない。前から、空に会った時から疑問に思ってたことを聞くためだ。

「適当に座れよ。」
「今日のたける変。どした?」
どした。その言い方、容姿、名前。すべて一致してしまうんだ。そして最近起きている奇妙な現象。
「神月天。天使の天でそら。」
そうだろ?
「たけるくーん♪いきなり何を言ってるんだぁい?意味がわからないよっ。」
焦るといつもよりもハイテンションになる癖。
「俺にはわかるんだよ!何年親友やってきたと思ってんだよ!」
黙り込むそら。
「初めて会った時、あんまりにもそっくりで夢かと思った。でも学年も違うし、ありえねぇって思った。だけどよく考えてみたら、お前がいなくなったのは中3の時だった。今のお前と同じ、、。何よりも最近っ、」
たけるは言葉をつまらせる。
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