空の声
「送ろうか?」
ココアを持ってきながら言う。
「俺はここに泊まってくけど。明日日曜だしね。」
「帰りたくない。」
瞬間的に出てしまった言葉。
「じゃあ親に電話しなよ。」
そう言ってくまのストラップを掴み
携帯をぶらぶらさせた。
「あたしの携帯、」
近くに落ちてた、とたけるは笑った。
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