空の声
「お前、後悔してんのか?」
「あぁ、みんなを泣かした。俺何やってんだって思った。ただ疲れたってだけで死ぬなんて・・・。」
俺は天の肩に手を掛ける。
「触れる。お前は今、生きてる!」
首を振る天。俺の手を自分の胸元へと移す。
俺は目を見開く。
「死んだ人間に鼓動はないんだよ。」
天は悲しく笑った。
「温いじゃんかよ・・・。お前の手、温いじゃんかよ!!」
俺は泣き崩れるしか出来なかった。
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