空の声
「俺、来てるかも。」
突然意味のわからないことを言いだす天。
まぁ恋愛系って事はわかった。
「誰なのよ?」
耳を近付ける。
「他中の後輩、」
「なんだ、他中かよ。」
他中と言う言葉に興味を失う俺。
「まじ可愛いんだってば!放課後行こうぜ!」

そして放課後、半強制的に連れてこられたのは隣の中学だった。
「あっ、来た来た来た!」
あれあれと言う天の指すほうを見る。何人かの女子の真ん中に立っている子か。学年色は赤、、って事は、
「1年に恋してんのか、お前はっ。」
「だから後輩って言っただろ!それより顔!顔見ろよ!」
俺は言われたとおりに顔を見る。
っ・・・!!
そこにはありえないくらい可愛い子がいた。俺の反応を見ていた天が
「だろ?」
と言った。

「愛−!ばいばぁい!」
「うん、ばいばいっ。」
友達と別れる女の子。
「愛っていうんだな!名前も可愛い〜♪」
かなり盛り上がってる天。俺は言葉が出なかった。
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