空の声
あたしはベランダで親に電話をした。
友達んちに泊まるとだけ言って
電話を切った。

あたしが死のうとした事なんて
なんにも知らないんだよね・・・。
そう思うと、なぜだか
悲しくなってきた。
本当だったら今頃死んでいたかもしれない。
あの男の子が助けてくれたの??

そこでたけるがベランダに
はいってきた。
黙ってあたしの横に立ち、
タバコをふかす。
「高校生でしょ?」
「気にすんなよ。」
そう言ってにっこりと笑った。
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