空の声
「ごめん、もう一回。」
「えぇ〜。」
空は耳を近付ける。今度ははっきりと、大好きなあなたの耳元で
「好き」
囁いた。それと同時に強く抱き締められる体。
「、、ずっ。」
??
「泣いてる?」
「さみぃだけだよ!」
空の声は震えていた。
「空、可愛い。」
あたしも空に負けずと精一杯抱き返す。
「何年も望んでた夢がやっと叶ったぁ!!」
赤い瞳をあたしに見せる。
「あたし達出会ってまだ1年も足ってないしー。」
ハンカチで涙を拭いてあげる。
「俺にとっては何年もなんだよぉ!」
男とは思えないくらい空は泣き続けた。
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