空の声
「あたし、ファーストキス天に奪われてたんだね。ここで。」
「愛が可愛すぎてつい。」
微笑む天。
「マンションが崩れかけてるから、みんな俺を忘れてきてるんだ。」
「あたし、忘れないから!」
強がるあたし。忘れないんじゃない、忘れたくないんだ。
優しく笑う。
「ほらっ、まだ3日あるじゃん?だから、ちゃんと幸せにしてよね!」
自分でもわかる、涙が出ていること。
「大好き、ずっと、ずっと・・・、大好きだから。」
「俺も。」
甘い甘いキスをして、あたしたちは家へと向かった。
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